
リーマン・ショックとは?
リーマン・ショックとは、2008年9月に起きた別名リーマンクライシスとも呼ばれる世界金融危機の一つです。当時、アメリカ第4位の投資銀行であったリーマンブラザーズが、サブプライムローンと呼ばれる住宅ローンで大幅な損失を計上。その処理ができず、2008年9月に破産したことがきっかけとなり、リーマン・ショックが引き起こされました。
リーマンショックの原因は、アメリカの住宅バブルの崩壊とそれに伴うサブプライムローン問題と言われています。
サブプライムローンとは、返済能力の低い人に住宅を担保として高利の貸し付けを行うローンのことです。
そもそもプライム(prime:優れた)という意味に、サブ(sub:下に)がついていることから、サブプライムというのは信用度が低いということを指しています。
つまり、返済可能性がプライムよりも低い方に、高利でお金を貸している、ということから、ハイリスク・ハイリターンな投資ということになります。
そして、当時のアメリカの金融工学の発展により、サブプライム・ローンがハイリスク・ハイリターンの証券として、様々な金融商品に組み込まれていたことが大きな原因となりました。
世界中の投資家は間接的にサブプライムローン証券に投資していたことになり、アメリカの不動産バブル崩壊をきっかけに、サブプライムローン関連の金融商品はもちろん、それ以外の株や債券等の価格も暴落。
世界中の金融機関の含み損が拡大し、多くの金融機関が破綻に追い込まれました。
その影響はすぐには解消せず、その後の欧州債務問題やギリシャ破綻危機を引き起こす原因となりました。
一方、日本についてはサブプライムローンに手を出していなかった金融機関が多かったため、被害は小さかったのですが、世界中の行き場を失った投機マネーがリスク回避のために円買いに走りました。この結果、2011年3月には史上最高値となる76円まで円高が進み、日本経済に大きな影響を与えました。
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