【株初心者向け】なぜ株式投資は経済を元気にするのか?

なぜ株は経済を元気にするのか

株式投資を始める時、誰かに説明する時の建前として良く使う理由その1にこんなのがあります。

「自分が株式投資を始めれば、少しでも経済の活性化に貢献できる」と。

他には、日本経済について自然と興味が湧くようになり、ビジネスセンスを磨ける、とかでしょうか。

ちなみに「お金を稼ぎたい」という真の理由は大体3番目くらいに出てくるのが良くあるケースですね(笑)。

さて話は戻ります。

建前と言いつつも、株を買うことは確かにその会社を応援したり、経済活動を促したりメリットにも繋がります。

そんな内容を具体例(私の作り話ですが)で説明していきます。

あなたが株を買うことは経済にどのように影響する?

例えば、あなたが、上場している株式会社「クマムシ・テクノロジー(※)」の株を買ったとします。

(※)は現実には存在しない架空の会社です。

上場(株式上場)とは、会社の株が、証券取引所で新たに売買できるようになったことを言います。

さて、クマムシ・テクノロジーは、地球最強の生物と呼ばれているクマムシの能力を最大限活用した、非常に将来性のある会社です。

クマムシは体長が0.1~1.0ミリ程度の、4対の肢をもつ微小な生物で、歩く様子がクマに似ていることから”water bear”とよばれます。
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このクマムシ、驚くことに、体の中から水が抜けてカラカラになっても死なない特徴を持っています。

しかも、水を吸うと何事もなかったかのように動き出すという、極めて稀な体質を持っています。

クマムシ・テクノロジーは、この驚くべきクマムシの乾燥耐性能力を応用し、新しい乾燥技術を実用化しました。

この乾燥技術を使えば、生肉や生野菜などの生鮮食品を乾燥させても、水を吸わせれば、また新鮮な生鮮食品に戻るという技術です。

これがあれば、日本全国、全世界に、新鮮な生鮮食品を流通させることができます。

この日本発の革新的なビジネスが産まれたことにより、クマムシ・テクノロジーの株価はうなぎ上りで急騰していきました。

また、それに連動して、乾燥技術に関連する銘柄をはじめ、日本株全体に幅広い資金が流入することになります。

株価が上がったことにより、資産が潤った株主たちは、お財布のヒモが緩くなり、消費も活発化していくことになります。

クマムシ・テクノロジーは日本経済の起爆剤になるのか?

クマムシ・テクノロジーの乾燥技術により、生鮮食品業界に革命が起きました。

どこの会社も、クマムシ・テクノロジーの乾燥技術の結晶である「乾燥機」を導入することになり、その結果、売上が爆発的に増えていきます。

あまりにも需要が多いため、クマムシ・テクノロジーが作る「乾燥機」の供給が間に合いません。

需要に応えるために、工場を新たに新設する必要が生じてきました。

その工場を作るためには、莫大な資金が必要です。

そこで、クマムシ・テクノロジーは新たに株式を発行して資本を増やす「増資」を行います。

この「増資」によって集めたお金で、工場建設に着手します。

工場建設には、建設会社や建材会社、また乾燥機製造に必要な部品会社など、様々な会社に仕事を依頼します。

こうして、クマムシ・テクノロジーのみならず、そこに関連する会社の売上も伸びていき、経済が活発化していきます。

このように株は、お金の余っている人と株式会社を結びつける役割を担っています。

まとめ

画期的なイノベーションが生まれた時に、それを世界に普及させるには莫大なお金が必要です。

その時に株式投資という仕組みがあることで、大富豪から一般家庭に至るまで多くの人々のお金が有効に活用され、それが経済を活性化させることに繋がっているわけです。

というわけで、株式投資について誰かに説明する時には、「資産を増やすことは第一目的だけど日本経済にも貢献したいんだ」ぐらいのトーンで話すと真実味があって良いのではないでしょうか。

その時には、「仮にクマムシ・テクノロジーという会社があったとすると・・・」という例え話の一つでも添えてあげると面白いかもしれませんね。

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