【株初心者向け】株式会社のルーツとは? 当時の株式の仕組みとは?

株式会社の起源とは

株式会社の起源はいつだと思いますか?

また当時の仕組みはどんなものだったと思いますか?

そんな素朴な疑問について調べてみました。

現在の株式売買は単なるマネーゲーム(投機)の意味合いが強いと個人的に感じていますが、当時は投資という考えが強かったのだと思います。

投機と投資の違いを考えるうえでも、株式会社のルーツを知っておくと参考になるのではないでしょうか?

株式会社の起源(ルーツ)とは?

株式会社の起源(ルーツ)は、約400年以上前まで遡ります。

17世紀初めに設立された「オランダの東インド会社」が、今の株式会社のルーツです。

この時、「株を使って多くの人から少しずつお金を集める」という仕組みができました。

当時のヨーロッパは、インドや東アジアに航路が開かれていった大航海時代と呼ばれる時代でした。

アジアには希少価値の高い香辛料がありましたので、無事に航海を乗り切り、香辛料を持ち帰ることができれば、莫大な利益に変えることができました。

しかし、当時の航海は、難破や海賊の襲撃、疫病などの問題があり、成功率が極めて低いものでした。

さらに、航海をするためには、船を作り、腕の良い船長と船員を雇う必要もありましたので、莫大な資金も必要です。

そして、航海に失敗すれば、それらの資金が全て水の泡になってしまうというリスクがありました。

まさに、ハイリスク・ハイリターンな投資の世界でした。

これでは、いくらお金持ちであっても、リスクが高すぎてすぐに破産してしまいます。

そこで考え出されたのが、「多くの人から少しずつお金を集めて、大金を作る。そして、成功した暁には、利益をみんなで山分けする」というアイデアでした。

大勢で出資していれば、失敗した時のリスクを小さくすることができます。

ハイリスク・ハイリターンなビジネスを、ローリスク・ローリターンなビジネスにしたことで、航海というビジネスは一気に急成長し、当時のヨーロッパの反映を後押しすることになりました。

では、17世紀当時の株式の仕組みはどのようなものだったのでしょうか?

17世紀からあった驚きの株式会社の仕組み

Fort St George on the Coromandel Coast.  Belonging to the East India Company of England
17世紀の大航海時代の株式会社と、現在の株式会社の仕組みは基本的には変わりません。

時は大航海時代、インドに行ってガラムマサラを大量に仕入れてきて、それを富裕層に売って大儲けするビジネスを、とあるお金持ち(ビジネスオーナー)が考えました。

そのお金持ちは、自分自身のお金では足りないので、自分の儲け話に乗っかってくれそうな出資者(株主)を募ります。

お金が集まったら、船を作るとともに、船長(社長)を雇います。

船長が決まったら、今度は船員(社員)を雇います。

これで役者は揃いました。

無事に航海が成功すれば、航海によって得た収益から、船長や船員の報酬(社長や社員の給料)などのコストを差し引いた利益が、出資者(株主)のものとなります。

これはいわゆる、配当金です。

実は、当時も今の、株式会社の基本的な仕組みは変わらないのです。

ちなみに、当時も出資者には、出資したことを証明する証券(株式)が発行されており、この証券自体も自由に売買されていたようです。

株式売買の仕組みも、当時からあったという驚きのエピソードです。

日本初の株式会社とは?

日本郵船
日本で初めて株式会社が設立されたのは、1873年です。

国立銀行条例に基づいて、「第一国立銀行」が設立されたことが始まりです。

日本初の証券取引所である「東京株式取引所」(現在の東京証券取引所)に、1878円に上場しました。

ただ、商法に基づいて最初に設立された株式会社は、その7年後の1885年に設立された「日本郵船」なので、実際にはこの日本郵船が日本初の株式界会社と呼ばれています。

日本郵船は今でも東証1部に上場していますので、日本株の変遷を全て経験している会社と言えます。

日本で株式売買が始まったのは、1878年ですが、東京株式取引所をはじめ、全国に11カ所あった株式取引所は、中国との戦争を境に規制が厳しくなるなか、1943年に日本証券取引所に統合されました。

さらに、戦局の悪化に伴い、1945年8月には売買が中止。そして、戦後、1949年になってようやく証券取引所が再開され、現在のような規模まで拡大してきました。

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